からだの病気と口臭の関係とは

胃の内容物が口臭の原因になることはありえません

口臭は、口呼吸するときに発生するもので、口呼吸状態のとき、口から胃に通じるルートは閉鎖され、気管につながるルートとのみつながっています。
これは、解剖学的な人体の構造が、そのようになっているからです。
このことから、胃の内容物が口臭の原因になることは考えられません。

口臭は、口腔内から発生するもの

会話する時、人は全て口呼吸をしているので、口臭は通常会話時に発生すると考えられます。
それ以外で口臭が発生するとすれば、無意識に口呼吸をしている時です。
口臭は、口腔内から発生するものなのですが、口腔内ガスに、肺におけるガス交換によって発生する臭気(=呼気ガス)がミックスしています。

食事性の口臭も胃から起こるものではありません

食事性の口臭は、例としてニンニクなどに含まれる臭い物質が血液に取り込まれ、肺でガス交換されて呼気として出たり、血液から唾液に溶けこむことによって発生するもので、胃から起こるものではありません。
このような食事性の場合の臭い物質は汗にも混じりますし、尿にも含まれます。したがって食事性の口臭は決して胃から起こるものではありません。
食事をすると約1時間もすると胃に入った食べ物は消化されて、いつまでも胃の中にあるわけではありません。
ただ、急いで食べる、良く噛まないで食べるなどの生活習慣により、食物と共に大量の空気も飲み込み、胃の運動に伴ってげっぷとして胃からガスが発生する事がありますが、これは口臭とは区別するべきと考えます。
このような人(食後の口臭を訴えるタイプ)は、口の中に入れる量を、いつもより少なくして、口を閉じながら、20回以上噛むように心がけることで改善するともいえます。

消化器の自律神経的問題について考える

自律神経失調症候群で最も影響を受けるのは、消化器系で【口→胃→腸】という順番に影響を受けます。
最終的には、器質的(見た目)にも影響を受けてしまうでしょう。
口も例外ではありません。口は消化器の始まりで、口腔の消化機能は著しく影響を受けると同時に、消化器としての働きも非常に低下します。
その結果、口腔内からも口臭があり、からだ全体の臓器の不調に伴って様々な不良な代謝産物が各臓器や腸管から吸収されるために呼気自体も、特有の臭気を持つことになります。
自律神経失調症候群では、共通して消化器機能の不全が共通して発生していきます。(主として胃と腸の問題)

消化器系を分類する二つのグループ

消化器系を分類すると、二つのグループに分かれます。
消化機能となる口と胃のグループと消化と吸収機能となる小腸と大腸のグループです。
各消化器は、自分の意思でコントロールできないものと本来いわれています。。
したがって、精神的ストレスからの影響から無意識に全体的な機能をコントロールできなくなるのです。
しかし、口だけは、実は自分の意思でのコントロールができることに気がついたのです。(ほんだ先生の研究より)
これがほんだ式口臭外来の新しい治療方法に結びついていきました。
胃や腸の働きは、どうやっても勝手に動いており、胃液を調節することも難しく、コントロールできませんが、口だけは唾液の分泌までうまくすれば自分でコントロールできます。

ほんだ式口臭治療では、消化器の最初のスタートである口の消化機能を充実させれば、以下に続く胃や腸の働きは、まるで、将棋倒しのようにうまくいくはずと考えられ、その結果、大きな成果を上げることに繋がりました。

自律神経失調から来る口臭や呼気臭・体臭の改善策

(ほんだ式口臭治療)解決策の特徴は

  • 『医学的な根拠を自分で考える』(→いつでも自分の頭を使って問題解決が図れる)
  • 『安い』(→費用をかけて解決する必要はない。口臭自体は病気ではない)
  • 『安全』(→怪しい薬はリスクがあるため使用しない)
  • 『即時解決』(→効果がすぐに出ないと、精神衛生上悪い)
  • 『いつでもどこでもできる。』(→面倒くさいことは続かない。)
  • 『人にばれない。』(→外から見てばれないことは対人面でも重要です。)
  • 『効果が長い』(→舌を磨いたり、一時的なことはやめて、ほんだ式口臭治療を。)
  • 『誰でもできること』(→担当医師ができないことは患者様にも言わない)

手順について

ほんだ式口臭治療では、手順が大事で重要だと考えています。
自分勝手にするのであれば、アドバイスは役に立ちませんし、手順どおりにしなければ、問題は連鎖しているので取り組む意味がないからです。

精神的問題については精神科でコントロールしてもらう。
理由は自分ではコントロールが不可能だから、精神的におかしくなる。疲れることはやめよう。
「餅は餅屋に任せよう」精神科医の指示には従うこと。(薬を勝手にやめない。)
1.起きる時間と寝る時間を決めて生活の枠を作る(生活のプログラミング!)
朝食、昼食、夕食時間を決める・・・各生活習慣上のイベントを時間で決めて厳守する。

2.起床直後に必ず太陽を見る・・脳下垂体を太陽を見ることで刺激して、一日のスイッチをいれる。太陽を浴びながらの散歩は大変有効。

3.適度な運動を取る・・部屋に引きこもると運動機能が低下する。適度の運動は脳を刺激する。

口腔内の消化機能の充実について(重要)
1.口腔生理機能を充実させる。
歯に対して・・・一般歯科的問題を歯医者で解決しておくことは言うまでもない。
歯茎に対して・・・頑丈な歯を支え、咀嚼に耐えられる歯茎をつくる。→歯周的問題の克服と専門的歯周コントロール。
舌に対して・・・基本的な運動機能を強化する→常に口の中で意識的に動かし続ければよい。赤ちゃんのときは誰でも、できていたはずだから難しくない。
唾液に対して・・飲み物は水が一番有効。(それ以外は、害であることが多い)適度な水の摂取と舌を動かすことで分泌を確保できる。

2.消化機能を高める。
咀嚼回数を上げる。・・・常に一口30回以上を意識する。(卑弥呼の時代は60回以上であった。野生のサルは今でも50回以上噛む)
食事中は水を飲まない。・・・咀嚼中は水を飲まない。(唾液と食片が混ざらない、pHコントロールができない。唾液の性能が発揮できない)

3.臭気対策として 以上を心がけた上で、臭気物質を含むものをなるべく取り込まないことが重要です。

食材と飲料水を選ぶ(臭気原因物質を取り込まない)
基本的にバランスよくと言われても、素人はわからない。この点については治療において指導させていただきます。

甲状腺機能障害と口臭の関わり

甲状腺機能障害がある場合は、唾液分泌抑制があったり、過剰な発汗作用のために口腔内乾燥がおこりやすく、口臭になりやすいです。
したがって、ほんだ式口臭治療では、甲状腺機能障害を持つ患者に対しては特別なコントロールを行います。

甲状腺機能障害を持つ患者に対して

まず基本は、確実な歯科的問題を解決しておくことと、口腔内乾燥が起こると自覚的口臭の原因になるので徹底した口腔内の保湿を行います。

甲状腺機能障害は内分泌系の専門医のコントロールが必要で、そのために飲む薬によっても、口腔内が乾燥しやすいので、そのようなことを配慮した取り組みが必要です。
甲状腺機能障害の病態を理解してコントロールすれば、確実にコントロールが可能です。

歯科的には特に、普通の人以上の専門的な歯周管理が必要で、ほんだ式口臭治療では1~3ヶ月の範囲(その人の状態に合わせて)専門的な歯周管理を行います。
歯科的症状がない間にコントロールすることが重要です。
ほとんどの歯医者では、理解がないために「問題ない」といわれることが多いので、自分で申し出て行うといいでしょう。※
(※ほんだ式口臭治療では専属の歯科衛生士が管理します)
歯みがきでは、到底、確実なプラークコントロールができないと考えておくべきなのです。

口臭のお悩み、ご相談ください。【監修医院情報】

監修医院情報について
監修医院 にしざわ歯科
電話番号 03-3398-2366
診療時間 月・火・水・金
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木曜
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