口臭についての考察
口臭について指摘を受けた、もしくは自分の口臭を感じたことはありますか?
家族などから、たまに臭い、いつもは臭くないけど時々臭い、という指摘を受けたころがある場合、中学生以上であれば、普段健康で口臭がないと思う人でも、その時の生活習慣、気分、体調などの変化に応じて発生する、周囲を深いにする口臭(真性口臭)である生理的口臭の疑いがあります。
生理的口臭は誰にでも起こるものです。
ですので、他人はよほど親しい友人を除いては指摘しません。しかし、家族は会話距離が近いために、気がついた時に指摘をしてくれることが多いです。
生理的口臭がきっかけでひどい口臭症に陥ることがあります
生理的口臭がきっかけで、ひどい口臭症に陥ることがあります。
口臭症かもしれないと思ったら、最初の対応が非常に重要です。
念の為に、最寄りの歯科を受診して、「口臭について悩んでいる」ことを申告、病気で起こる、常に相手を深いにしてしまう病的口臭なのか、それてもだれでも起こる生理的口臭なのかの鑑別をしてもらって下さい。
口臭の種類
口臭で悩みはじめるのは、ほとんどが中高生です。その頃から、普段口臭がない大人と同じように、体調や精神状態に応じて他人を深いにする口臭(生理的口臭)が起こるようになります。
中学時代から子どもとは違って急速に精神的にも、肉体的にも大人に成長してくるので、それに伴って生理的な現象も大人と同じようになるからです。
大人の口臭と子どもの口臭
大人の人は、年代に応じて、病気がなくても近い距離では口が臭いし、時々は通常会話距離でも臭い息をすることがあります。
また、もしも、口の中や内科的に申告な病気があると、病気の症状として、会話のときにいつも相手を不快にする口臭(病的口臭)が起こることがあり、これは子どもにも起こります。子どもも普段は口臭がほとんどありませんが、病気になれば病的口臭を起こし、しゃべるたびに、息をするたびに臭い息を吐き出すことがあります。これは病気の症状として起こるものです。
生理的口臭における医療機関の捉え方
一般的に中高生くらいから起こるようになる、体調や精神状態などによる口臭、生理的口臭。
もしも、生理的口臭でお悩みの場合は、無臭の時もあるはずですので、自分自身で常に無臭に息をキープできるようにセルフコントロール(ブレスコントロール)する事が重要です。
もしも生理的口臭が不安なって、常に不安を抱くようになり、不安な時間が続けば続くほど、本当に人を不快にさせてしまう生理的口臭の一種である緊張時口臭に悩まされながら、ひどくなっていきます。
精神的な不安が強くなると、口を必要以上に閉じ続ける(緊張状態)ために、無臭を保ために不可欠なサラサラとした安静唾液流を失うので、口腔内の口臭を起こす菌の活動は急に活発になり、口の中に飽和状態になったガスは鼻に流れ出し、鼻臭も感じるようになります。
対策としては、例え精神的な不安が起こっても、他人から悟られない範囲で、口の中で舌をかすかに動かし続けることです。そうすれば、鼻臭も緊張時口臭もなくなります。
ブレスコントロールのこつ
- 精神的な不安をためないようにする
- 精神的な不安が起こっても、他人か悟られない範囲で口の中で舌をかすかに動かし続ける
- 不安な時に、自分の口臭はどのような程度かを友人や家族に聞く
病的口臭について
病的口臭とは、常に他人が不快と思う真性口臭に分類され、その口臭の原因が身体の病的な理由(器質的病変)によって発生している場合で、発生原因となっている病的問題を治療すれば完治する口臭です。
このような口臭は、目立ちやすく、家族などに指摘を受けて気付くことが多く、わざわざ口臭外来を受診しなくても関連科を受診して病的問題を克服すれば完治します。
病的口臭は口臭外来に受診される人では少ないケースで、全体の40%くらいとなります。口臭で深刻に悩む人の6割以上は、非病的理由による口臭ということになります。
では、病的口臭になる例は、いくつくらいあるのでしょうか。
- 全身的問題
- 糖尿病・肝硬変、肝炎などの肝臓疾患、泌尿器疾患、婦人科的疾患、肺がんや気管支炎など呼吸器疾患。甲状腺機能障害などの代謝異常、トリメチルアミン尿症(魚臭症)などの遺伝性疾患。など
- 歯科的問題
- 虫歯や歯周病など、一般歯科的問題。
- 耳鼻科的問題
- 副鼻腔炎・扁桃腺炎などの一般耳鼻科的問題など
どうすれば治りますか
病的疾患では、直接的な原因となる疾患を治療すれば完治します。
病的口臭では、圧倒的に一般歯科的な問題が多く、歯医者に行って普通の治療を受けるだけで特別な口臭専門治療をしなくても完治します。